Next.js 15でのAPIデータ取得: ベストプラクティス

Ace Lennox
2025年02月05日読了時間:3分

Next.jsは、Reactアプリケーション開発のための人気のフレームワークとして進化を続けており、最新バージョン15では「App Router」や「React Server Components(RSC)」などの新機能が強化されています。このバージョンでは、APIデータ取得における新しいアプローチが導入され、より柔軟で効率的な方法が可能になりました。

本記事では、Next.js 15におけるAPIデータ取得のベストプラクティスを解説し、具体例を交えてクライアントサイド・サーバーサイドの両方でのデータ取得方法をご紹介します。


なぜAPIデータ取得が重要なのか?

現代のウェブアプリケーションは、ブログやECサイト、ダッシュボードに至るまで、多くの場合外部サービスからのデータに依存しています。
Next.js 15を使用することで、以下のシナリオに応じた最適なデータ取得方法を簡単に実現できます:

  • サーバーサイドでの動的データ取得: 必要に応じて最新データを取得。

  • 静的サイトの事前レンダリング: パフォーマンスとSEOに優れた静的ページの生成。

  • クライアントサイドの動的データ取得: ユーザー依存のデータを動的にロード。


Next.js 15でのAPIデータ取得方法

1. React Server Components(RSC)でのサーバーサイドデータ取得

React Server Componentsを使用すると、APIデータをサーバーサイドで取得しつつ、コンポーネントをサーバー上で直接レンダリングすることができます。これにより、クライアント側でのJavaScript処理を減らし、パフォーマンスを向上させます。

例:

// app/page.jsx
export default async function HomePage() {
  const res = await fetch('https://api.example.com/data', { cache: 'no-store' }); // 動的データ取得
  const data = await res.json();

  return (
    <div>
      <h1>React Server Componentsを使ったデータ取得</h1>
      <pre>{JSON.stringify(data, null, 2)}</pre>
    </div>
  );
}

解説:

  • fetchを使ってAPIからデータを取得します。

  • cache: 'no-store'オプションを指定することで、最新データを常に取得します。


2. 静的データ取得と事前レンダリング

静的ページが必要な場合、fetchを使用してビルド時にデータを取得し、HTMLに埋め込むことが可能です。これにより、SEOに優れたパフォーマンスを実現します。

例:

// app/posts/page.jsx
export default async function PostsPage() {
  const res = await fetch('https://api.example.com/posts', { cache: 'force-cache' }); // 静的データ取得
  const posts = await res.json();

  return (
    <div>
      <h1>ビルド時に取得した投稿</h1>
      {posts.map((post) => (
        <div key={post.id}>
          <h3>{post.title}</h3>
          <p>{post.body}</p>
        </div>
      ))}
    </div>
  );
}

解説:

  • cache: 'force-cache'オプションを指定して、ビルド時に取得したデータをキャッシュします。

  • APIの変更頻度が低いデータ(例: ブログ記事など)に適しています。


3. クライアントサイドでのデータ取得

クライアントサイドでデータを取得する場合、useEffectフックを利用して、コンポーネントのマウント後にAPIリクエストを送信します。

例:

// app/client-fetch/page.jsx
'use client';

import { useEffect, useState } from 'react';

export default function ClientFetchPage() {
  const [data, setData] = useState(null);

  useEffect(() => {
    const fetchData = async () => {
      const res = await fetch('https://api.example.com/data');
      const result = await res.json();
      setData(result);
    };

    fetchData();
  }, []);

  if (!data) return <div>Loading...</div>;

  return (
    <div>
      <h1>クライアントサイドでのデータ取得</h1>
      <pre>{JSON.stringify(data, null, 2)}</pre>
    </div>
  );
}

解説:

  • クライアント側で動的にデータを取得します。

  • ユーザー依存データやリアルタイム更新が必要なケースに適しています。


ベストプラクティス

  1. React Server Componentsを利用した最新データの取得: 動的データが必要な場合は、RSCでサーバーサイドレンダリングを活用しましょう。

  2. 静的データ取得でパフォーマンス向上: 頻繁に変更されないデータは、静的事前レンダリングを使用します。

  3. 適切なキャッシュ設定: cache: 'no-store'cache: 'force-cache'を活用して、ユースケースに合ったデータ取得戦略を選びます。

  4. エラーハンドリングを忘れない: APIエラー時にフォールバックコンテンツを用意し、ユーザー体験を損なわないようにしましょう。


Next.js 15ではデータ取得の柔軟性が向上し、パフォーマンスと開発体験がさらに洗練されています。プロジェクトのニーズに応じた最適なデータ取得方法を選び、次世代のウェブアプリケーションを構築しましょう!


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